2022.03.15
仲介手数料「3％+6万円」の6万円って何？
不動産会社に支払う仲介手数料に「売買価格の3％+6万円+消費税」という記載がされているのを見かけたことはないでしょうか？この6万円って何？と聞かれることがよくあります。
今回は、不動産売買における仲介手数料と、この6万円についてお話いたします。
◆仲介手数料の上限額
不動産の売買を不動産会社が仲介して行った際に、不動産会社に対して支払うものが仲介手数料です。仲介手数料は宅地建物取引業法で上限額が以下のように決められています。
◆仲介手数料「売買価格の3％+6万円+消費税」の6万円とは？
上記の表のとおり、仲介手数料は価格帯によって比率が異なります。この6万円は、一律3％で計算した際に生じる400万円以下の部分の4％と5％との差額なのです。
仲介手数料を求める際、本来は3つの価格帯ごとにそれぞれ金額を算出して最後に合計する必要があります。しかし、これでは計算が面倒なので、まずは一律3％で計算し最後にそれぞれの価格帯で生じる差額(6万円)を足す方法が使われています。この速算式が売買価格×3％+6万円+消費税ということです。
例えば、1000万円の土地の売買の場合
[価格帯ごとに計算する方法では]
①200万円以下の部分が 200万円×5％=10万円
②200万円超～400万円以下の部分が 200万円×4％=8万円
③400万円超の部分が 600万円×3％=18万円
①+②+③=36万円
[速算式を使うと]
売買価格1000万円×3％+6万円=36万円
どちらも同じ金額になりました。
なお、売買価格が200万円超～400万円以下の仲介手数料の速算式は売買価格×4％+2万円+消費税となります。
6万円は仲介手数料の速算式の一部ということですね。ぜひこの速算式を覚えて仲介手数料の計算に活用してみてください。
